音声アシストシステムで業務の標準化を確立
LISTESTを使った作業の様子
エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて社会の発展と活力ある未来づくりに貢献することを 使命に掲げ、日本のエネルギー供給の基盤を支えるENEOS株式会社。
より高精度な試験作業の安定的な運用を確立するため、製品試験業務にシーネットの音声認識システム【LISTEST】を導入しました。
稼働後、試験精度の向上とともに業務の標準化が確立されてきました。
(お話:ENEOS株式会社 川崎製油所 品質管理グループ担当マネージャー様)
製品試験業務における導入前の試験業務状況と課題(⇒)は、以下の5つのポイントでした。
1. 試験は、毎回正しい手順で行われているか不安がある。
➡ 試験操作を見える化し、試験制度を向上させたい。
2. 試験結果の確認、入力/ 転記の際にミスが生じる。
➡ ミスを防止し、試験結果の間違いを撲滅させたい。
3. 品質に対する信頼性が損なわれていないか不安がある。
➡ 試験結果は、容易に直すことができず、第三者を介して直した記録を残したい。
4. 力量にバラツキがある。
➡ 試験操作を平準化し、試験員のレベルに依存しない試験体制を確立させ、教育者の負担を軽減させたい。
5. 記録紙の所持、使用は作業性低下と資源の節約に配慮されていない。
➡ 記録紙の持ち運びや使用をやめ紙ゼロを達成させたい。
シーネットの音声認識システムの導入については、以下の3点が決め手となりました。
1.プログラムを修正することなく利用できる
2.検査作業手順ごとのシナリオ設定を任意に複数パターン選択することが可能
3.実務に即した運用が簡単に実施できる
製品検査における分析・試験業務に音声システムを利用することによる利点は下記の通りです。
1.システムからの指示による作業
毎回決められた手順に基づいた作業が実現できます。
結果を読み上げ確認すること、正確な試験方法にて実施することによりデータの精度が向上しました。
2.音声入力と画面表示で確実に結果を反映
試験結果は音声にて入力し、結果は音声合成だけでなく端末画面にも反映されるため、音声を復唱することにより確認間違い、入力間違いが大幅に抑えられます。
3.試験操作と結果の記録、カメラとの連携
試験の指示と音声入力した結果はすべて記録され、試験員がどのような手順で作業を行ったか詳細を把握できます。
また、必要に応じて撮影の指示をシステムが出し画像による証拠を保管することも可能です。
試験品質に対する信頼性を高めることが可能です。
システム導入後、試験精度の向上、作業ミスの撲滅、試験記録の詳細データ把握が実現できました。
分析・試験員にとって最強のサポートマスタです。
分析、試験、検査業務にもAI、IoT化、画像解析による自動化が進んでいます。しかしながらまだまだ人手による作業が中心になっているのが現状です。
自動化が難しい理由としては以下のような要素があります。
1. 手順が複雑でシステム化の費用対効果が合わない
2. 分析、試験する前の事前作業や人の目による判断が伴うことが多くシステム化自体が難しい
3. 危険な試薬、薬品の取扱いがあり知識や操作をシステム化させるのは困難
音声アシストシステムは一部の製品試験に用いていますが、今後は全製品の試験へ導入を図りたいと考えています。
多くのお客様に同じ管理のもと正しい試験で正しい結果をお届けすると共に信頼される品質を提供して行きたいと思います。
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